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2015年6月2日火曜日

『フォロー・ミー』

私がマカロンで思い出すのが、なぜか「フォロー・ミー」
主役の探偵クリストフォルーを演じているトポル。
白いコートと白いショルダーバッグからマカロンを取り出しては、ポリポリ。
当時は、今ほどマカロンもカラフルではありませんでした。



 
堅実なイギリス紳士で会計士?のチャールズ(マイケル・ジェイストン)が、育ちも趣味も価値観もぜんぜん違うヒッピー?ウエイトレス?のベリンダ(ミア・ファロー)と恋に落ち、結婚する。

一緒に暮らしはじめると、妻であることを押しつけるチャールズと、自由であることが大事なベリンダとの間に価値観の違いがどんどん大きくなってふたりの関係は壊、ベリンダは日毎に無口になり、毎日朝早くから映画館に出かけては怪奇映画を観たり、夜遅くまで帰ってこなくなる・・・・

そんな妻の様子に浮気を疑ったチャールズが、妻の尾行を探偵、名はクリストフォルー(演じるは、トポル)に依頼する。浮気するでもなく毎日ひとりでただ街を歩くだけのベリンダ。
そのうちベリンダに不審に思われる。何せ、クリストフォルー探偵、白いハンチング帽に白いコート、白いショルダーバッグに白いべスパ。気づかれないほうがおかしい。




彼女はどこにでも距離をおいてついてくるクリストフォルー。
次第にふたりで歩くことが楽しくなっていく。
辺で夕陽を眺めたり、ピーターパンの銅像を見たり、サファリ公園でイルカを見ていたり、サルにべスパを荒らされたり、イーストエンドのパブで踊ったり。
ロンドン市内を一言も言葉を交わさず、お気に入りの場所を教えあいながら歩き回るふたり。目と目だけで語り合うふたり。




その関係はいつかチャールズが知ることになる。ベリンダも彼が夫の雇った探偵であることを知る。
そして怒ったベリンダは家を出る。
探偵に詰め寄るチャールズ。彼はまだベリンダを愛しているのだ。クリストフォルーはベリンダを探しだし、彼女も本当はチャールズを愛していると知る。

そして探偵はふたりにひとつの提案をする。
それはロンドン市内を歩き回るベリンダに、10日間、チャールズがひたすらついて歩くこと。一言も言葉を交わさずただついて歩くこと。彼女を見て、歩くこと・・・。

ラスト近く、クリストフォルーが次の依頼の電話を受けながら、半分に割ったグレープフルーツをスプーンで食べます。酸っぱいのでしょう?グラニュー糖をかけながら食べるシーンがあります。
田舎者の私、グレープフルーツはこの食べ方をするものと、ずぅっと、思っておりました。(笑い)
               



監督は「第三の男」のキャロル・リード。
これが最後の作品。

『脱走山脈』の主演、オリバー・リードは甥っ子。




 音楽は「ジェームスボンドのテーマ」のジョン・バリー。
 ジョン・バリーの美しい音楽が全編に流れていてここちいい。
 特にテーマ曲「フォロー・フォロー」は名曲中の名曲。


周防正行監督の「Shall we ダンス?」のなかで、原日出子が演じる主人公の妻が、主人公の役所広司の浮気を調査を依頼する為に訪れる探偵事務所に。
柄本明(役名・三輪徹;探偵)の背景に白黒のポスターですが、「フォロー・ミー」のポスターが・・・
役名も三輪徹(ミワトオル)



似てませんかぁ?
ミア・ファローと、トポルをかけあわせの名前?
オマージュなのでしょう。

松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』で白いべスパ・・・。



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